ドクターブログ

こねこさんを迎えられた方へ

2017年5月24日

こんにちは。動物病院 京都、獣医師の谷田美和子です。

ここ最近急激に暑くなってきましたが、
皆さまお飼いの動物さんたちは体調を崩されていませんでしょうか?

さて、暖かくなる頃に、動物病院ではある現象が生じます。
それは…
「春のこねこシーズン到来!!」です。

2月頃から発情期が始まることが多く、そこで赤ちゃんができると、約2ヶ月間お母さんのお腹の中で成長します。
そして生まれてくるのが調度4~5月にこねこさんが誕生するというわけです。
当院にも今年生まれたこねこさんたちが数等来院しています。

最近よくあるお問合わせには
「こねこを拾ったのですが、どうすれば良いですか?」
と言うものが多くあります。
そこで、こねこさんを拾われた方や迎えられた方へお話をさせていただきたいと思います。

①動物病院へ行きましょう
よくあることですが、生後一週間くらいで保護された場合、こねこさんは自力で食事を摂ることが出来ないため、
人の介助が必要ですし、場合によっては命を落としてしまいかねない状況のこともあります。
病院では主に
・健康状態の把握(必要に応じて点滴などの支持療法)
・育て方の指導
・定期的な健診により成長をサポート
を行ないます。

②セルフチェックをしてみよう
以下を参考に、今のこねこさんの状態を見て下さい。
それを踏まえて、動物病院に来院いただければ幸いです。
※中には他のねこさんにうつる病気もありますので、隔離措置を取らせていただくことがあります。
□ぐったりしていませんか?ケガはしていませんか?
□ご飯は食べてくれますか?(自力、介助問わず)
□目やに、鼻水はでていますか?
□背中に黒いつぶつぶ(ノミ糞の可能性)やノミはいませんか?
□下痢はしていませんか?→うんちを持参して下さい。検査を行ないます。

こねこさんを迎えられた方は是非、上記の内容をご確認頂き、来院していただければ幸いです。
ご質問や、ご不明な点がございましたら
動物病院 京都:075-465-3330
ねこの病院:075-464-0222
へご連絡下さい。

動物病院 京都
ねこの病院
獣医師 谷田美和子

わんちゃんの飛びつき 散歩前 編 (2017.4月更新)

2017年4月16日

こんにちは。動物病院 京都、獣医師の谷田美和子です。

今年は人生初のインフルエンザにも感染してしまい、皆さまにはご迷惑をおかけしました。

2月に作成したブログをアップ出来ていなかったので、4月になってしまったのですが、アップさせて頂きます。今回はわんちゃんの散歩 飛びつき編です。

今回は「わんちゃんのしつけ」のお話をさせていただきます。

取り上げるのは『飛びつき』です。

困っていらっしゃる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

小型犬さんだと、ぴょんぴょんしている姿が可愛い!となるかもしれません。

ほとんどのわんちゃんが、嬉しくて飛びついているケースが多いので

一方、こんな問題も…

①来客の方の洋服を汚してしまった

②小さい子をびっくりさせてしまった

③関節や腰を痛めてしまった

などなど

ここからは、実際に谷田が実践した方法をお伝えします。

飛びつきをやめさせたい!と思っている方は参考にしていただけると幸いです。

名前:谷田 ころ助(4歳、男の子)

種類:Mong(雑種)

体重:約17kg →飛びつくだけで、怪我をさせる可能性ありの体格

諸事情により、以前の飼い主さんが手放され谷田家の一員に。谷田が大学生の時のお話です。

残念ながら、適切なしつけ等はされていませんでした。

私が出会ったときには

「散歩に行く前、家族の帰宅時に興奮して飛びつくことが当たり前」になっていました。

私は身長が低く(病院に来ていただいている方はご存知かと思いますが)、

不意打ちで、17kgもあるわんちゃんに飛びつかれるとフラッとします。

とにかく力が強いので、怪我をしないとは言い切れません。

そこで、「飛びつき改善トレーニング」を実施しました。

【散歩前の飛びつき】

・散歩の時間帯になるとそわそわするのであえて無視。

落ち着いた頃にこちらから行こうと誘います。

・リードを見ると大喜びで飛びつく。

飛びついたらリードをおき、一旦離れて無視。

散歩にいけなくなることを伝えます。

私はわざと「はぁ~(落ち着いたら行けるのにな~)」とため息をこぼしてみました。

・落ち着いてきたら「おすわり、待て」のコマンドを出してリードを付ける。

近づいた時に立ったらまた無視をする。

とにかくこの3ステップの繰り返しです。

すると次第に

「この人には、飛びつきは通用しないな~」と学習してきたのか

しだいにその行動が減ってきました。

母も協力してくれて私がいない期間も行ってくれましたが、落ち着くまでに

約2,3ヶ月くらいかかったかと記憶しています。

すごく長期間かかっている!と思われる方がいらっしゃるかと思いますが、

成犬でのしつけの場合、今まで培ってきたものを変えていくのですから、長期戦と思っていただくほうがよいと思います。

そして、ころ助くんの散歩時飛びつきを軽減するためにこれだけの時間を要した理由はまだあります。

「家族全員が同じ行動を取っていなかったこと」がその要因です。

母と私は先程述べた方法を実施していましたが、父が実践してくれませんでした。

やはり、家族全員が同じ行動を取るほうがわんちゃんにもわかりやすく、

より早く習得できます。

その証拠か、ころ助くんは母や私に対しては飛びつきはほぼありませんが、父には飛びつくのです。

完全に「人」を見て行動しています。頭が良いですね…。

「散歩前の飛びつき」にお悩みの方はぜひ試してみて下さい。

今回紹介した方法は、数あるわんちゃんのトレーニング方法の中の1つです。

わんちゃんごとに合ったやり方を使用するべきですので、

うまくいかない、やり方がわからないなどあればお気軽に当院までご相談下さい。

動物病院 京都

獣医師 谷田美和子

パピークラスを開催しました♪ 7期生2回目(2017.04.12)

2017年4月16日

こんにちは。動物病院京都、獣医師の谷田美和子です。

先日、夢の中でフィラリア症のわんちゃんを治療しておりました。

きっと前日の診察で、ねこさんのフィラリア予防の必要性について飼い主様に語っていたからかもしれません。

皆さま、フィラリア予防はお済みですか?

当院では、フィラリアとノミダニを同時に予防できるお薬をご準備しています。

皆さまの大切なわんちゃん、ねこちゃんをフィラリアやノミダニの脅威から守りましょう!

さて、7期生2回目のパピークラスを開催しましたので、

その様子を少しご紹介します。

参加者は・・・

この日も元気いっぱいのポロくんです!

今回は、1回目の復習として

「ボディタッチやコントロール」が出来ているかの確認

ステップアップでブラッシングについてお伝えしました。

復習では、

前回まではイヤイヤも小さい体からは想像できないくらいでしたが、

今回は諦めて力が抜けるまでの時間が短くなっていました!

これも進歩なのです!!

ただし、まだまだ興奮状態のときなどは難しいとのことだったので、

お家でも引き続き取り組んでもらいましょう!!

続いて、ステップアップ編

ブラッシングへの第一歩です。

ポロくんはトイプードルさんなのでトリミングが欠かせません!

トリミングが必要不可欠な犬種さんにとって大事なのは、トリミング中の行為が嫌にならないこと!

特にブラッシングはお家で間違ったやり方をすると、様々なデメリットがあります。

① もつれを引っ張ることで、皮膚が傷ついてしまう

② ①の影響でブラッシング自体が嫌なものになってしまう

などなど…

最初の一歩が肝心です。

トイプードルさんによく使うのは、写真のような「スリッカー」と言われるタイプです。

トゲトゲの針のような櫛がびっしりですね。

これは無理にブラッシングすると痛そうです…。

子犬さんの頃は

「ブラッシングを出来るようになろう!」というよりは

「ブラシ自体を好きになろう!」の方を目指すと良いでしょう。

やり方は

1. ブラッシングの時以外にもブラシを見せる環境を作る。

これによってブラシを持った途端逃げてしまう!なんてことを起こしにくくしましょう

2. 抱っこの状態で、ブラシの背面(毛を梳かすのと反対側)で背中をそっとなでる

お利口にしていたら褒めましょう

3. 2.を全く嫌がらない場合は少し末端(足や顔の方も)撫でてみる

この3ステップを繰り返して頂くのが最初です。

皆さまも挑戦してみて下さい。

子犬さんによってはおもちゃだと思って遊びに使ってしまう子もいるのでご注意下さい

お家でのお手入れができるようになるまで、

あるいはお家でのお手入れはやはり難しいと言う場合は、

当院トリミングサロンのトリマーがお待ちしておりますのでご安心を!

トリミングの頻度や、お家での注意事項などはトリマーの方からお伝えさせていただこうと思いますので、そちらも合わせてご覧ください!

 

その他にも、歯ブラシトレーニングなど日々のお手入れに必要なことはいくつもあります。

ご質問、ご不明な点ががあれば、お気軽に病院へご相談いただければと思います。

動物病院 京都

獣医師 谷田美和子

パピークラスを開催しました♪ 6期生 最終回(2017.03.15)

2017年4月11日

こんにちは。

京都市北区にある動物病院 京都 獣医師の谷田美和子です。

当院は、京都市北区、右京区、上京区の区境の西大路通り沿いにあります。

2017年3月15日は出勤しようとするなり「雪!!!」とびっくりな朝で幕開けしました。

3月も中旬になりますが、まだまだ寒い日が続きます。

皆さま、皆さまお飼いの動物さんたちは体調を崩されていませんでしょうか?

さて、3月15日(水)に当院待合室にて

6期生のパピークラス 「最終回」を行ないました。

11月から一緒に頑張ってきましたが、早いものでもう最終回です。

今日はいままでやったことの復習がメインです。プチテストを実施しました。

①ボディタッチ、コントロール(今回の写真がうまく撮れていなかったので前々回の写真です。ご了承下さい)

・出来ている時に声掛け(ほめる)ができているか?

・口、手足の先、耳、しっぽがさわれるか?

・いやがったときに放していないか?

を判定していきます。

結果・・・・・・

みなさん出来ていました!

病院内では放してほしくて動いたりする姿は見られません。

仰向け抱っこもお手のもの!

最初の頃は、足先を触られるのが苦手だった子もいまではすっかりリラックスでした。

柴さんは敏感な子が多いので、ボディタッチを苦手とする傾向がありますが、

しっかりと落ち着いてできていました。

②アイコンタクト、おすわり、待て

・名前を呼ぶと目が合うか?

・待てが5秒できるか?

・できたら褒めているか?

を判定していきます。

結果・・・・・・

①と比べてそれぞれ注意していくポイントがありました。

元気いっぱいのトイプードルさん、まずは落ち着く練習が必要です。

落ち着きが出てくると、指示は聞けていました。

誰しも興奮している時は、指示を聞きにくくなるのでまずはクールダウンすることを心がけました。

ちょっと恥ずかしがり屋のヨーキーさん、おすわりが少し苦手なようです。

でもアイコンタクトはばっちり!

鼻先でのおすわり誘導を頑張ります。

オンとオフの使い分けが上手な柴さん、フード無しでも指示が通っています。

これからも遊びの中で精度を高めていきましょう。

③クレートトレーニング

・クレートに入ることができるか?嫌がったり、逃げたりしないか?

を判定します。

結果・・・・・・

みなさん合格!

一ヶ月前までクレートに少し抵抗のあったトイプードルさんも

フードありですが、すんなりと入って落ち着けるようになりました。

クレートに入ってからも、ガサガサすることもなく落ち着くことが出来ました。

少しさみしくて鳴きそうだったり、ガサガサしそうであれば、クレートの上から目隠しをしてみましょう。落ち着ける可能性があります。

テストが終わった後は「みんなでお遊びタイム!」

一ヶ月ぶりだったので緊張しているのか、

本日はみなさま控えめな様子で触れ合っていらっしゃいました。

こんな日もあります。

お知り合いのわんちゃん同士で遊ばれる場合も、

「絶対遊ばなきゃ!」とはならなくても、「同じ空間に違う犬がいる、行動を観察する」

だけでも、わんちゃんにとっては刺激になりますので、

無理はしないで下さいね。

というわけで、本日参加の6期生のわんちゃんとオーナー様は

無事に全てのクラスを受講していただきました。

そこで、「修了証」と「皆勤賞」を授与しました!

みなさんカメラ目線でパシャリ!

良い笑顔です。

賞状は記念に飾っていただけると製作者(谷田)は感激です。

6期生として集まるのは本日で最後になってしまいましたが、

これからも生活で困ったことなどがあればお気軽にご相談下さい♪

動物病院 京都

獣医師 谷田美和子

わんちゃんの体重管理について

2017年4月9日

こんにちは。
京都市北区 動物病院 京都 獣医師 尾関康江です。
金曜日と土曜日は、主に京都市上京区の動物病院 京都 ねこの病院に出勤しています。

今日はわんちゃんの体重に関してです。肥満はただ体重が重いだけではなく病気です。
わんちゃんでは適正体重を15%以上超えると肥満といわれています。体質的に体重が増えやすい子もいますが、わんちゃん自身が食餌量をコントロール出来るわけではないので、飼い主さんの管理が重要となってきます。

どうして太ってしまうのでしょうか?私たち人は1日の必要カロリーが約2000~2500kcalですが、わんちゃん達はその10分の1くらいで十分です。ですので、”ちょっと1口だけ”の積み重ねが、カロリー過多につながってしまいます。例えば60kcalのクッキー1枚をわんちゃんが食べると、ヒトがハンバーガー1個を食べたことに相当することをご存知でしたか?

肥満度はボディコンディションスコア(BCS)というものがあり、肋骨の浮き具合と腰のくびれで評価をします。また、近年はこのBCSに加えてBFIという”体脂肪”による評価も加わえて、評価をするようになりました。

皆さんのわんちゃんはどの辺りになりましたか?

なぜ太っていることがいけないことなのでしょうか。わんちゃんの体重が増えることで、様々な病気のリスクを上げることにつながるからです。代表的なものでは、心臓病と関節の病気があります。肥満になることで、心臓や身体を支える関節に過度な負担がかかるためです。

ではどのように減量を進めたら良いのでしょうか。
ヒトでは運動や食事で減量することがほとんどですが、わんちゃんは食事管理が重要となります。これは、わんちゃんが肥満になる原因のほとんどが、過剰な食事量だからです。また、ヒト側の時間的・体力的な制約があるために運動での減量が難しいのも理由の一つとなります。

ご飯量を減らせば摂取カロリーが減るので体重は減りますが、わんちゃんの空腹感は増し、拾い食いをしたり、ストレスを増やしてしまう可能性があります。このため、ご飯の質を見直すことも大切となります。減量用に作られている療法食は、食物としての”かさ”を増してくれる繊維量を多く含み、また体脂肪に変換されるエネルギー消費量が少ない脂肪の割合が少ないものとなっています。減量用の療法食は、普通のご飯に比べてカロリーが低いため、いつもよりも多くのご飯量をあげることが出来るため わんちゃんの満足度は高く得られると思います。ただ、わんちゃんの中には好みが決まっていたり、食べ物の成分に対してアレルギーをもつ子もいますので、いつものご飯でも対応は可能です。

うちの子の適性体重は?
1日 どれくらいのご飯量をあげたら良いの?と思われた方は是非 当院獣医師までご相談下さい。そして、ご相談の際は今食べているご飯の空袋も一緒に持って来て頂けますと、より詳しくお話が出来ると思います。

理想的な体重にするためには時間はかかりますが、きっと病院に来て体重を測ることが楽しみになると思いますので 是非ご相談下さい。病気の予防にもつながりますよ♪

動物病院 京都
獣医師 尾関 康江

耳のトラブル 2017年4月更新

2017年4月9日

こんにちは。
京都市北区にある動物病院 京都 獣医師の 吉田昌平です。

ようやく桜も咲き 春らしい季節がやってきました
(今年の冬は長かったですね・・・)

当院は、京都市北区、右京区、上京区の区境の西大路通り沿いにあります。
また、最近では、上京区に新たに、ねこ専門病院である、動物病院 京都 ねこの病院を開院いたしました。

さて、本題ですが、
耳を振る、痒がる、耳垢が多いなど このような症状はありませんか?
当院では、耳のチェックとして耳垢の検査を実施しています。

・マラセチアと呼ばれる真菌(カビ)の一種 (実は、マラセチア自身は常在菌のため、それ自身が悪いというわけではないのですが・・・)

・球菌や短桿菌といった細菌

・耳ダニの成虫や虫卵 (生きた成虫が見える場合は、顕微鏡でみるとはっきりとその動く様子が見える・・・ため、見るのが苦手な方にはお見せしないようにしています)

などが顕微鏡のモニターに映し出されるため、視覚的に耳の環境を確認することができます。原因に応じて、耳の洗浄や、点耳薬、駆虫薬などを処方しています。

しかし
・外耳炎と診断されたが、なかなか治らない
・点耳薬をさすと一旦は良くなるが、また悪化してを繰り返す

このような場合は、通常の外耳炎ではなく、鼓膜付近や、さらにその奥(中耳や内耳)に問題がある可能性があります。

当院では去年から 耳の内視鏡(オトスコープ)を導入しており、
これで耳の中を見れば、ここまで耳の奥がハッキリと見えます!!

詳しくは次回のブログを確認ください。

現在、モニターを募集しており、通常検査代3,000円のところ、1,000円で承っております。(ただし、鎮静が必要な場合は別途、鎮静料がかかってきます。)

先着10名様とさせて頂いているため、早めに獣医師またはスタッフに声をおかけください。

動物病院 京都
獣医師 吉田昌平

猫のフィラリア症について

2017年4月9日

こんにちは。
京都市北区にある動物病院 京都 獣医師の 坂口邦彦です。
当院は、京都市北区、右京区、上京区の区境の西大路通り沿いにあります。また、最近では、上京区に新たに、ねこ専門病院である、動物病院 京都 ねこの病院を開院いたしました。

暦では春となり、肌寒い中にもぽかぽかした陽気が照ってきましたね。フィラリア予防や狂犬病ワクチン接種など予防のシーズンになりました。

フィラリア症(糸状虫症)と言えば犬の予防と思っている方は多いと思います。最近では犬のフィラリア症予防は広く浸透し、感染率は過去に比べてかなり下がって来てくれています。

では、猫の感染率はどうなのでしょうか。

犬糸状虫の最終の宿主は犬で、猫は感染幼虫に抵抗性を持っていたり、感染猫は感染犬と比べて成虫の数が少なく、感染猫での成虫の寿命も短いなどの理由から、猫の感染率はその地域の犬の感染率の10-20%と言われてきました。しかし、この数値は実際の感染率より低く見積もられていると、今では考えられています。犬に比べて予防薬が投与されていることが少ない猫ではいつの間にか感染してしまっていて、症状が突然でてくるということがあります。
猫に犬フィラリアが感染すると、心臓だけでなく、脳に迷入することもあります。症状としては、発咳や運動したがらない、場合によっては痙攣発作などを生じることがあります。

他の病気でもそうですが、猫は症状に現れにくいので、予防が何よりも肝心です。
当院近くにお住いの猫さんでの感染も実際に確認していますので注意が必要です。

フィラリア症はノミ・ダニ予防とあわせたお薬で投薬でき、1ヶ月に1回の予防でほぼ防ぐことが出来ます。予防されていない猫さんは一度、フィラリアの抗原検査(血液検査)を行ってからお薬の処方を行いますのでご来院のうえ、ご気軽に相談下さい。

 

動物病院 京都 
獣医師 坂口邦彦

 

 

 

パピークラスを開催しました☆ 7期生 1回目(2017.03.15)

2017年4月9日

こんにちは。

京都市北区にある動物病院 京都 獣医師の谷田美和子です。

当院は、京都市北区、右京区、上京区の区境の西大路通り沿いにあります。

3月は別れの季節でもありますが、新たな出会いに向けてワクワクする季節でもありますね。

思えば、京都を離れ遠く宮崎の地におりたのも、8年前の3月でした。(もうそんなに時間が経つのかと思いますが…)

この時期、ご家族の転勤や引っ越しなども多くなります。

環境の変化に敏感な動物さんはこのような変化でも体調を崩すことがありますので、ご注意ください。

さて、2017年3月15日に7期生の初めてのクラスを開催しました。

今回参加してくれたのは、7ヶ月のプードルの男の子。

「ポロくん」です。なんとお一人での参加!

寂しいかもしれないなと心配していましたが、

寂しさを吹き飛ばすくらいの元気さでした。安心

今後、みなさまに参加していただきやすくなるように調整できればと思います。

今回の内容はみなさまおなじみの「ボディタッチ、コントロール」です。

ポロちゃんは訳あって小さい頃に当院で入院していたので、

ボディタッチのやり方をお伝えするタイミングを逃していました。

しかし、遅くはありません!やってみよう!!

「お家でやっているみたいに触ってみて下さい」とお願いしました。

おすわりや膝の上で伏せた状態で

耳、足先を触れていました。

ポロちゃんも特に嫌がる様子もなくリラックス。

そこで次に「口まわり触ってみましょう」と言いました。

今は乳歯の生え変わりの時期も重なっているため少し嫌なようです。

ただ、ここで諦めてしまっては口を触られるのが苦手なままになります。

とくにポロちゃんはプードルさんなのでトリミングは必須。

口周りもカットできると、より可愛いカットにも挑戦できるはず!

ということで口周りタッチを取り入れてもらうようにお伝えしました。

最初は嫌がる様子があるので、フードを使いつつ嫌じゃないことを伝えるやりかたを伝えました。

次に「仰向け抱っこ」

やったことはないとのことだったので見本から。

身体を触って落ち着いた状態でゆっくりと身体を仰向けにします。

それでも嫌がる子はまず「たて抱っこ」から初めましょう。

その状態でお腹などをマッサージしていきます。

ポロちゃんは身体は小さいのにも関わらず、秘めたる力は強くて

「放してくれ~」と抵抗が強かったです。

その場合も、あせらずにわんちゃんの身体を自分の体にくっつけて固定します。

力が抜けたらこちらも力をゆるめます。そしてしっかりと褒めてあげましょう。

②環境への慣れ

ポロちゃんは病院大好きっ子なので全く問題なかったですが、

この投稿を見ていらっしゃる方の中には

「病院が苦手」「外に行くと怖がって…」などのお悩みを持っていらっしゃる方もいるかと思います。

特に、病院は体調が悪くなった時くらいしか行かず、注射などをするところになっていると苦手になる子が多いようです。

人間の子どもと同じですね。私も昔、歯医者さんが怖くて怖くて…

そういう場合でも、「病院の前まで行ったら大好きなおやつをあげる」、「スタッフに撫でてもらうだけ」などわんちゃんにとっていいことをしてあげて不安を解消しましょう。

※近所の小児科の先生は診察が終わるとおもちゃをくれたりしてました。

今振り返ってみると、うまくできてるなーと思います。

最初のクラスはこれにて終了。

来月も成長したポロちゃんに会えることをスタッフ一同お待ちしています。

新しく子犬を迎えられた方も、

ご生活のこと、困ったことがあればぜひご相談ください。

 

4月から狂犬病やフィラリア予防など本格的な「予防シーズン」が到来します!

しっかりと予防して、健康に一年を過ごせるようにしましょう。

動物病院 京都

獣医師 谷田美和子

パピークラス 8期生 募集中!!(2017.4更新)

2017年4月8日

こんにちは。動物病院 京都、獣医師の谷田美和子です。

当院は、京都市北区、右京区、上京区の区境の西大路通り沿いにあります。また昨年11月には、上京区に新たに、ねこ専門病院である、動物病院 京都 ねこの病院を開院いたしました。

 

4月になり、気候もずいぶんと春らしくなってきました。

桜も満開を迎え、通勤途中に毎日少しだけ花見をしています。

新年度になって、新しい家族を迎えられた方も多いのではないでしょうか?

おまたせしました!

パピークラスの新入生を募集いたします!!

今回から、皆様に参加していただきやすいように土曜日にお引っ越し致しました。

以下を御覧いただき、ぜひご参加いただければと思います。

お申込みの締切は5月10日(水)です。

ご質問等あればお気軽に当院スタッフまたは電話にてお問い合わせ下さい。

動物病院 京都

TEL:075-465-3330

動物病院 京都

獣医師 谷田美和子

パピークラス 6期生3回目 を開催しました!(2017.01.18)

2017年3月5日

こんにちは

動物病院 京都、獣医師の谷田美和子です。

先週は日本全国が寒波の影響を受けた週でしたね。

地元、亀岡も数年ぶりに15~20cmくらいの積雪がありました。

谷田家のわんちゃん(コロ助、一番若い男の子)も雪に大はしゃぎで食していました。

ちょうど、お休みの日だったのでコロ助くんと雪合戦を楽しんでおりました。

さて、今年の大雪が人生(犬生?)初だった元気いっぱいの子犬さんが今回も集まってくれました。

6期生の子犬さんたちです!

といっても、始まってからかれこれ3ヶ月経つので皆さん体も成長されています。

初回7kgだった柴犬さんも今では約9kgに!

しっかりと成長されている皆さんと一緒に、3回目のレッスンを行いました。

今までの復習(体中を触る)に加え、

今日はアイコンタクトやおすわり・待てを練習しました。

それぞれの進み具合は違いますので、その子に応じたレベルでやっていきます。

目を見るのが苦手な子はまず、目線を合わせるところから。

ボストンさんはとにかく遊びたくてしょうがない!という感じでした。

飼い主様に少しでも注目できるように練習してもらいました。

少しでも出来たら、徐々に目があっている時間を伸ばしましょう。

※とにかく遊びたくてしょうがない子は、すこしつかれるまで遊んでからレッスンするのも効果的ですよ!

目がみれて、おすわりができる子は

「こちらが合図したタイミングでおすわりしているか」をよく見ましょう。

今日参加してくれたヨーキーさんは

「ごはんを持ったらおすわりしていました。それであげていました。」とのことでした。

わんちゃんからすると、『とりあえずこうしておけばおいしいものが出てくる』になっていたかもしれないですね。

合図を出す前におすわりしてしまった場合は、ご褒美をあげずに一度リセットしましょう。

それもできる!という方は

ご褒美を極力減らしてみることに挑戦しましょう。

ご褒美なしでも手の動きだけでおすわり、ふせなどができるようになりますよ!

遊びの一貫でその時々で最初は違う指示を出してみましょう。

そうすることで、わんちゃんの考える力もついてきます。

いよいよ6期生も折り返しになりました。

来月はクレートトレーニングを予定しています。

災害時や来院時に役立つのでみんなで勉強していきたいと思います。

ご質問等あれば病院までご相談下さい。

動物病院 京都

獣医師 谷田美和子

てんかん発作のお話 2017年3月

2017年3月5日

こんにちは。
京都市北区にある動物病院 京都 獣医師の 坂口邦彦です。
当院は、京都市北区、右京区、上京区の区境の西大路通り沿いにあります。また、最近では、上京区に新たに、ねこ専門病院である、動物病院 京都 ねこの病院を開院いたしました。

さて、今日は脳からの問題、てんかんについてお話していきます。

急に発作が起きたんです!
発作と言われただけだと、失神したのか、けいれんが起きたのか判断はできません。そのため、詳しくお話を聞いていくことになります。
脱力していたなら心臓の問題が考えられますし、身体が硬直したり手足がバタバタしていたなら脳からの問題が考えられます。

もし急にけいれんが起きたら驚いてしまい、どうしたら良いか分からずにおろおろしてしまうかもしれません。

まずは冷静になって状況を確認することが肝心です。

近くに頭をぶつけたりするものがないか、落下してしまうような場所でないか。頭をぶつけたり、脊椎を痛めたりといった二次的な障害がけいれん発作時には起こりえますので、そういった危険から遠ざける必要があります。

1回の発作が5分以上続く場合や、治まっても直ぐに発作が再開する場合は、発作重責や群発発作といって命に関わる重篤な状態ですので速やかに動物病院で治療を行う必要があります。

発作が起きた際は、可能な限り動画でその症状を録画して、確認させてもらうことでより確実な診断の助けとなります。

てんかんは、特発性てんかん(原因が不明な病態、遺伝的要因)、症候性てんかん(脳奇形、脳腫瘍、脳炎、外傷など)に分類されます。

てんかん発作の症状は、体の一部分だけのけいれん(顔だけピクピクするなど)の場合もあれば、全身性の強直間代性けいれん(全身が硬直し、バタバタと手足が動く)が起きる場合もあります。まれに欠神発作(意識消失)や脱力発作が起きることもあります。

発作を起こす病気は多岐にわたり、頭部外傷や、低血糖、腎疾患、肝疾患などでも起こりえます。発作が起きた場合、どんなことが原因で起きたのかを調べることが重要です。
そのために、まずは血液の検査及びレントゲン検査により鑑別を行います。そこで異常がなかった場合、MRI検査やCSF(脳脊髄液)検査、脳波検査によって詳しく調べていきます。MRI検査によって、脳炎や脳腫瘍などの器質的な問題がなかった場合、特発性てんかんが疑われます。

てんかん発作が起きる際に、前兆行動を伴うことがあります。
前兆行動を発見できるかは、普段からよく観察してあげることが重要になります。

そわそわしだした。
部屋の中をぐるぐる一定に回りだした。
多量の涎がでてきた。
普段全然吠えないのに、急に吠えだした。

てんかん歴がある子でこのような行動が出た場合は、早めに動物病院へ連れてきてあげてください。
特発性てんかんでは、残念ながら完治させる治療法はありません。しかし、抗てんかん薬で発作をうまくコントロールしてあげることで寿命を全うすることが出来ます。

ねこの肥大型心筋症 2017年2月

2017年3月5日

こんにちは。
京都市北区にある動物病院 京都 獣医師の坂口邦彦です。当院は、京都市北区、右京区、上京区の区境の西大路通り沿いにあります。また、最近では、上京区に新たに、ねこ専門病院である、動物病院 京都 ねこの病院を開院いたしました。

2月も半ばを過ぎ、昼間の日差しはぽかぽかとしてきましたが、朝晩はまだまだ冷え込みますね。もう冬もそろそろ終わろうとしていますが、今年の冬は冷え込みも厳しかったせいか、例年より胃腸炎が重度になった子が多かった印象があります。
わんちゃんねこちゃんは体の不調を隠してしまい、症状に出づらいことも多いので、単純な胃腸障害に見えても、実は膵炎だったり、消化器型リンパ腫に代表される消化器の腫瘍に陥っていたりと、他の重篤な基礎疾患からの問題であることもあります。
自分自身が人間の病院へ健康診断へはなかなか行けていないですが、症状が見えない段階からの早期の健康診断は大事だなと改めて思います。人間ドックへいかねばと。

さて今日は猫の心臓の病気についてお話をします。猫で多い心臓病として、肥大型心筋症という病気があります。

この病気は、メインクーン・アメリカンショートヘア・ノルウェージャンフォレストキャット・ラグドール・ペルシャ・スコティッシュフォールド・在来短毛種で多いと言われていますが、どの品種でも発生する可能性はあります。中年期以降に発生が多いですが、3ヶ月齢~での発生も報告されており、品種・年齢・性別に関係なく発症する可能性がある病気です。

猫は心臓が悪くなっても症状になかなか出てこないため、飼い主さんが症状に気づく時にはかなり進行していることが多々あります。

・最近ぐたっとして元気がない、食欲も落ちてきた
・遊ぶけど、すぐに疲れる
・安静にしているのに、口をあけて呼吸している
・急に叫んだと思ったら、後肢が動かない

こんな症状が出ている場合は要注意です。特に開口呼吸や、後肢麻痺が出ている場合は緊急状態の可能性も考えられます。

心臓の内部は、左心房・左心室・右心房・右心室という4つの部屋にわかれています。 左心室から全身に血液が送られ、全身を巡った血液は右心房に戻ってきます。右心房から右心室を通って肺に血液は送られます。肺で酸素を受け取った血液は左心房へと流れてきます。そして左心房から左心室を通り、全身に血液が送られます。

肥大型心筋症では、心臓の筋肉が分厚くなってしまうせいで、左心室の内腔が狭くなり、血液がうまく流れず、肺から心臓へ血がきちんと戻れないという状態になります。
その結果、左心房で血液が溜まり、胸水や肺水腫なったり、血栓ができてしまったりします。胸水や肺水腫のせいで呼吸困難を起こしたり、心臓で出来た血栓が全身へ流れてしまい血管で詰まり、麻痺に陥ることがあります。全身へもうまく血液を巡らせることが出来ず、失神を引き起こすこともあります。

肥大型心筋症は、進行が初期の状態では明らかな症状が出ず、重症化して呼吸困難や血栓症になって気づかれることが多くあります。早期に発見するためには、以下の詳しい検査が必要になります。

・胸部レントゲン検査
心臓の拡大、胸水や肺水腫のチェック

・心臓の超音波検査
心筋の分厚さ、左心房拡大、左室での血液の逆流、血栓の有無をチェック

・血液検査
血液循環に影響を及ぼす異変、脱水、腎不全、電解質異常のチェック
内分泌異常のチェック、うっ血状態のチェック

・血圧測定
高血圧になっていないか

肥大型心筋症は、聴診で心雑音が出ないことも多く、定期的に詳しく確認していくことが重要になります。

心筋が肥大しているとわかった場合、根治させる方法は残念ながらありません。
肥大型心筋症の治療は、血管を拡張させたり、心臓の収縮力を高めることで血行動態を改善させて、胸水や肺水腫、血栓塞栓といった命に関わる状態に陥りづらくさせることで、生活の質を維持する事を目標にします。

特に症状がなくても、年に一回はレントゲン検査や心エコー検査でチェックすることをお勧めしています。わずかな変化に気づくことは難しいですが、少し気になるな、という感じでも早めの検診につれてきてあげてくださいね。

椎間板ヘルニアについて 2017年2月更新

2017年2月23日

こんにちは。
京都市北区にある動物病院 京都 獣医師の 吉田昌平です。
当院は、京都市北区、右京区、上京区の区境の西大路通り沿いにあります。また、最近では、上京区に新たに、ねこ専門病院である、動物病院 京都 ねこの病院を開院いたしました。

さて、本日は、わんちゃんの椎間板ヘルニアについてのお話です。

椎間板ヘルニアとは、椎間板物質が脊柱管内に突き出てしまうことを言います。
突き出した椎間板物質が、脊髄中枢神経や末梢神経が圧迫されることで、激しい痛み痺れなどがみられます。麻痺の程度によっては後ろ足が歩けなくなったり、自力で排尿や排便ができなくなってしまうこともあります。

発症が多い犬種として、ミニチュア・ダックスフンドが多いとされていますが、最近では、トイ・プードルの発症も多い印象があります。
その他、シー・ズービーグルウェルシュ・コーギーなどにも多くみられます。
高齢のチワワヨークシャー・テリアの子たちも注意が必要です。

胸腰部はその重症度に応じてグレード分類されることが多く、そのグレード分類に即して治療方針を決めていきます。

当院では、グレード3以上の場合は内科的治療への反応を考慮し、反応が悪い場合は、MRI検査等を紹介させていただき、当院にて椎間板ヘルニアの手術を実施しています。術式は、病変部位などにより異なりますが、片側椎弓切除術や腹側減圧術、造窓術などがあります。基本的には、圧迫の原因となっている椎間板物質を取り出し、脊髄神経にかかっていた圧を減らすことが目的です。

また症状の軽いグレード1、2の場合は、薬物療法(消炎鎮痛剤など)とともに、最先端技術を用いた半導体レーザーを使用し、動物にやさしい治療を実施しています。
半導体レーザーから出る光は、組織の内部深くまで透過し、血行改善鎮痛消炎などの効果があります。

寒い時期は、特に椎間板ヘルニアなどの整形外科、筋骨格系の病気に患いやすい印象があります。ワンちゃん、猫ちゃん少しの痛み程度なら、その痛みを隠そうとする場合があります。いつも様子が違う場合は、いつでも気軽にご相談ください。

動物病院 京都
獣医師 吉田昌平

痛み・麻酔の院内セミナーを実施しました。2017年2月

2017年2月6日

こんにちは。

京都市北区にある動物病院 京都 獣医師の坂口邦彦です。

当院は、京都市北区、右京区、上京区の区境の西大路通り沿いにあります。
先日の大寒波の際には、京都駅の方では、そんなに積もっていなかったのですが、当院に近づいていく、下京区、中京区、上京区とあがっていくうちに、どんどん積もっている雪の量が多くなっていき、緩やかな登りでも、ここまで関係があるのだなあと感心してしまいました。

さて、先日、獣医の麻酔専門医の長濱正太郎先生をお招きし、院内において、動物の手術時の痛みをより少なくして、ストレスをなくしてあげたり、より良くまたより安全な麻酔を実施できるようにするためのポイントなどを教えていただきました。

当院では、獣医療の中でも、最良のドレーゲル社の麻酔機を使用することで、より安全に麻酔中の呼吸管理を行っています。

手術では痛みが伴います。獣医療においても一昔前、手術後は多少痛みがあるほうが安静に出来るから、などと考えられることもありました。いまではそんな考えをすることはありません。

確かに犬や猫は人間よりある程度は痛みに強いかもしれませんが、決して痛みを感じないわけではなく、本能的に痛みを感じていることを隠そうとして我慢しているため、痛みが人間に伝わりにくいだけです。そして、痛みを感じることで様々な問題が出てきます。

元気食欲の低下が起きる。
痛みによるストレスにより内因性のステロイドが過剰に分泌されて免疫力低下が起きる。
呼吸が早くなるせいで、肺活量が下がり呼吸器系への悪影響が起こる。
血圧が上昇し、心臓の負担が増える。
傷の直りが悪くなる。

などなど、回復を妨げる様々な悪影響につながります。
鎮痛剤を積極的に用いて、痛みを極力取り除いてあげることで、手術中の麻酔濃度を下げることができ、術中リスクを下げ、術後の合併症を予防したり、回復を早める効果につながります。

手術や外傷からの急性痛だけが痛みの原因に限りません。

日常生活から常に痛みを感じる慢性痛もあります。慢性痛としては加齢に伴って関節の変形が生じて起きる関節炎などがあります。

わんちゃんだと、
散歩に行きたがらなくなった
散歩中に下を向くことが多い、尾が下がっている
すぐに座り込む
元気がなさそうに見える

ねこちゃんだと、
触ろうとすると警戒したり、うなるようになった
爪が太くなってきた
遊ばなくなった、キャットタワーに登らなくなった
トイレの失敗が増えた

これ以外にも腫瘍末期の癌性疼痛では耐え難い痛みが襲います。
根本の病気の治療が難しかったとしても、鎮痛剤やサプリメントを使用していくことで痛みを緩和し、QOL(生活の質)をあげることに繋がります。
上記のような症状があるようなら来院していただき診察させて貰えればと思います。

痛みは非常につらいものです。動物は言葉が喋れないため、どれだけ痛いかを正確に分かってあげることは難しいですが、当院では動物の疼痛緩和に積極的に取り組んで行きたいと思います。

手術が痛そうで不安、うちの子がなにか痛そうで見ていられない、そのような悩みがありましたら一度ご来院して相談いただければと思います。

パピークラス 新入生募集のお知らせ☆

2016年10月24日

こんにちは

動物病院京都、獣医師の谷田美和子です。

最近は、朝晩の寒暖差が激しくなってきましたね。

我が家では猫の玖助くんを湯たんぽとして一緒に寝る日々が始まりました。

ただ、彼は朝の5時過ぎに朝ごはん食べたさに起きてしまうので少し迷惑してます。

皆さまお飼いの動物さんたちは体調崩されていませんでしょうか?

さて、長らくお待たせいたしました。

パピークラスの新入生の募集を開始いたします。

日程等は以下の通りです。

ご確認の上、興味のある方はご連絡ください。

申込みの締切は2016年11月5日(土)とさせていただきます。

お申込みのご連絡、ご質問等あれば

TEL:075-465-3330 または当院スタッフまでお尋ねください。

元気な子犬さんたちのご参加をお待ちしています。

動物病院 京都

獣医師 谷田美和子

ねこの口内炎のお話 2016年10月

2016年10月8日

こんにちは。
動物病院京都 獣医師の坂口です。

この所すっかりと暑くなってきましたね。

忙しさにかまけて自分自身が病院に行く機会をなかなか作れず、腰痛がひどくなったり、虫歯が進行してしまったりと不養生です。
ところで、口腔の問題は人間だけではなく、動物にも色々起こるのをご存知でしょうか?

今日はネコの口内炎のお話をしようと思います。

最近、食べ方が下手になってよくご飯を口からこぼす。口の周りをよくこすっている。

そんな変化起こっていませんか?

口を気にするという症状では、いくつかの原因が考えられますが、ネコさんということを考慮すると、口内炎が一番多いと日々の診療では感じています。

ネコさんの場合だとポチっとどころでなく、口の奥までひどく潰瘍ができていたり、炎症がきつくなってしまっていることもあります。

・口臭がキツくなる
・唾液に血がまじる
・口を頻繁に気にする
・口を痛そうにしてご飯が食べられずに痩せる

などの症状がでていると要注意です。

難治性歯肉口内炎と呼ばれるこの疾患は、ネコの数%にみられると言われています。

原因は口腔内の細菌、免疫低下を引き起こす猫エイズウイルスや猫白血病ウイルス、その他ウイルスの関与、また免疫反応の異常が関与すると言われていますが、まだはっきりとはわかっていません。

 

上記の画像は、左はいわゆるネコさんの口内炎、右は正常の口腔内写真です。

黄色矢印で示す部分には口腔の後部(口峡部)の粘膜に著しい炎症と肉芽様組織の増生が起きています。ここまでなると、食事が喉を通るときに、触れてしまって、ひりひりして口が痛くてまともにご飯を食べることも多く、できなくなります

治療としては、一般的に①内科的治療と②外科的治療が行われます。

①内科的治療
抗生物質、ステロイド剤や消炎鎮痛剤、インターフェロン

 

②外科的治療
抜歯(全臼歯or全顎歯抜歯)、歯石除去

内科的治療ですが、一時的に症状の改善が見られたとしても、完治することはなく、投薬をやめると再発することがほとんどです。最も効果的なのはステロイド剤ですが、使い続けるうちに効果が悪くなったり、副作用の問題が現れてきます。

完治を目指すには、外科的な治療が必要になります。通常は全臼歯抜歯を行って、数ヶ月経過を確認し、効果がない場合は全顎抜歯を行います。全臼歯抜歯の治癒率は60~70%、全顎抜歯では更に+10~20%と言われています。

自分の身で考えると、ご飯をおいしく食べられないのはすごく悲しいことですね。猫さんたちの口に出来ない口の訴えを見逃さないようにしてあげてくださいね。

ねこちゃんの室内飼い ケージ飼いVS放し飼い!! その① 2016年10月

2016年10月8日

こんにちは

動物病院 京都、獣医師の谷田美和子です。

いつもはパピークラスの投稿が主ですが本日は趣向を変えて・・・

ねこちゃんの室内飼育について考えましょう!

熱が入ってしまい、長くなるので数回に分けてお話させていただきたいと思います。

お付き合い下さい・・・。

ねこちゃんをお飼いの皆さまに質問です!

突然ですが、あなたのねこちゃんは

①ケージ飼育

②部屋を自由に放し飼い

どちらでしょうか?

皆さまご存知の通り(?)、

谷田は現在5匹のねこちゃんと、3匹のわんちゃんと暮らしています。

我が家のねこちゃんは・・・

「ケージ派」です。

人が目が届くときだけ出して 遊んでいます。

では、ケージ飼いのメリットについてお話しましょう♪

※右の写真は我が家の末っ子(態度は一番大きい)玖助くんです。爆睡ですね…。

メリット

①トイレ

トイレが個々に与えられているので下痢や血尿などの変化に気付きやすい。

特に我が家のように多頭飼育されている場合よく耳にするのが

「多分 おしっこ出ているとは思います・・・」というような声です。

放し飼いであれば 誰がどのようなうんち・おしっこをしているかわかりづらいですよね?

 

②食事管理

1匹ずつのケージであればなおのこと、その子が食べている食事量がわかります。

最近残すようになった、食べ方が変わったなどもわかりやすくなります。

これも放し飼いの場合、他の子がご飯を食べてしまっていて、実際具合がわるい子が食べれていないことに気づかないということにもつながりうることです。

 

③異物摂食の防止

「紐状のおもちゃを飲み込んでしまいました!」というようなお話をよく伺います。

腸に詰まってしまったら、手術で取り出すことになり、状態によっては命の危険もあります。

ケージの中にいれば、その中に飲み込めそうなものがない限り、誤食のリスクは極めて低くなります。

また、仮に飲み込んでしまったとしても、その中に入っていたものになるので確実に飲み込んだか否かは放し飼いの子たちよりは明確になるでしょう。

その他のイタヅラの防止にもつながります。

④ホテル、入院などのストレス軽減

病気になってしまうと入院を余儀なくされることもあります。

また、ご家族でどこかにお出かけになる際にペットホテルを利用したいということもあるでしょう。

当院でのねこさんのホテルは基本的にお部屋に入っていただいて過ごしていただくという形です。

その場合、普段入ったこともない狭い空間にいきなり入って出してもらえないとなると、相当なストレスが掛かることが予想されます。

日頃から慣れていてもらうと比較的抵抗がないかもしれません。

少し長くなりましたので、第1回はこの辺で。

また、このシリーズで書かせていただきますので

気分転換にでも見て頂ければと思います。

※本内容はケージ飼いを強要するものではありません。参考しにて頂けると幸いです。

ご質問等ありましたら、お気軽にお声掛け下さい。

動物病院 京都

獣医師 谷田美和子

パピークラスを開催しました✩ 2016.08.24(通算19回目)

2016年8月24日

こんにちは

動物病院 京都、獣医師の谷田美和子です。

最近、朝夕は涼しい日も多く過ごしやすさを感じていらっしゃる方も多いのではないでしょうか?

我が家では、一番末っ子の玖助(きゅうすけ)がケージから脱走するという技を覚えました…。困ったものです…。そのお話についてはまた後日。

さて、8月24日に通算19回目となるパピークラスを当院で開催しました。

今日は急遽、1クラス目と2クラス目を合体させて1クラスの開催としました。

参加してくれたのは

トイプーさん(本日3回目)

ミニチュアシュナウザーさん(本日2回目)

の子犬さんです。

今回は

・ボディタッチの復習

・アイコンタクトの取り方

・おすわり、待ての練習

・わんちゃん同士の交流を行いました。

 

実はできていそうで、できていない

おすわりや待てのポイントについて勉強しました。

わんちゃん同士の交流では

小さい体のトイプーさんのほうが積極的でした。

シュナウザーさんも初めはビックリしていましたが、慣れてくると

お互いに「遊ぼう!」の合図を出してくれて楽しそうでした。

激しすぎて、写真がブレブレです・・・。

 

クラスの時は日常生活とは違う頭の使い方、身体の使い方をするので

ストレス発散にもなりますし、心地よい疲労が生まれるようです。

その証拠か、「クラスの後はよく寝るんです」と言った声を聞きます。

「疲れたわんこは良いわんこ!」ですね!!

さて、来月もこのお二人と今月参加できなかった子犬さんが参加予定です。

どんなクラスになるのかワクワクです♪

また、ご報告させていただきます!

気候の変化が大きい日が続きますので、皆様体調にはお気をつけ下さい。

動物病院 京都

獣医師 谷田美和子

下痢のお話 2016年8月

2016年8月19日

こんにちは。
動物病院 京都 獣医師の吉田 昌平です。

暑い日が続いていますね。普段は冷房管理下の職場のため、たまに外に出るとめまいがしてしまいます。

動物たちも気温の変化に身体が耐えられず、体調を崩す子が多いです。

今回、その中でもよく起こる「下痢」についてお話したいと思います。
下痢には様々な原因がありますが、

・環境の変化(季節の変わり目、旅行に連れて行ったことによる疲れなど)
・食事の変更(ドライフードの変更、今までにあげたことのないおやつなど)

などでも下痢をしてしまうことがあります。

 

当院では、下痢している子のうんちの状態をチェックさせてもっています。

まずは、うんちの色、固さ、匂い、粘膜便や血便の有無などを確認し、顕微鏡を用いて、脂肪や炭水化物が消化されているかの確認、腸内細菌のバランス、寄生虫の虫卵などの検査を実施しています。

 

その後、顕微鏡でみれた写真を一緒に見てもらっています。その中の一部を紹介します。

コクシジウムという寄生虫です。特に保護猫や外飼いの猫に多いです。

やっかいなことにアルコールでも塩素消毒でも死滅しません。熱湯には弱いため、熱湯消毒でやっつけることになります。他にはオルソ剤という消毒剤もあるのですが、強い匂いがあるため、あまり使用しません。

右の写真は、ネコちゃんの糞便検査(検査料:800円)をした際に検出された、コクシジウムのオーシストです。

続いて、右の写真は、芽胞菌と呼ばれる腸内細菌で、健康な子にも少数みられますが、異常に数が多いときは、内服薬が必要なこともあります。

コクシジウム症の場合、治療が遅れると重症化することがあります。そのため早期発見、早期治療が必要です。
今回は幸い、早期の糞便検査により、重症化するまえにコクシジウム治療薬を使用することができたので、完治し元気になってくれました。コクシジウム症は環境中の浄化も大事なのでそういったご指導もさせていただきながらの治療でした。
芽胞菌に対しては、芽胞菌に効くお薬を使用し、また整腸剤も合わせて飲ませます。芽胞菌は正常な子にも認められる細菌です。そのため、芽胞菌が完全にみられなくなるまで投薬するというより、便がきれいになるまで飲ませて治療終了となりました。

下痢以外に、食欲不振、お腹を痛がる様子、吐き気がある場合などは追加で検査が必要な場合もあります。

単なる消化不良による場合もありますが、深刻な病気の可能性も考えられます。元気だったワンちゃんネコちゃんがぐったりしたり、下痢が続き、普段と違うウンチの臭いがしたり便に血が混じっていたりする場合は、早めに動物病院でチェックしましょう。

また、慢性的であったり、再発をしてしまったりなどがある場合は、状況によりレントゲン検査や血液検査、さらに超音波検査を実施しなければならない場合もありますので、お飼いの動物さんで気になることが御座いましたら、お伝えいただければ幸いです。

消化に優しいごはんに変えたりすることや、腸内細菌のバランスを整えてあげたりすることが下痢を長引かせないための重要なポイントでもありますので、注意しながら治療をしていってあげましょう!

動物病院 京都
獣医師 吉田昌平

 

当院で実施する手術の内容 2016年8月更新

2016年8月8日

こんにちは。動物病院 京都 院長の園田 祐三です。

当院では、午前中の診察が終わった13時頃より、午後の診察が始まる前の16時くらいまでの間に、様々な手術を実施しております。
特に先月は、骨折の手術が多く、毎週のように骨折整復の手術を施術していました。

当院で実施している手術をカルテをチェックしながら列挙してみました。

犬 避妊手術 去勢手術
猫 避妊手術 去勢手術
腫瘍切除
乳腺腫瘍 切除
帝王切開
試験開腹
肝臓生検
肝臓腫瘍摘出
脾臓摘出
腸生検
腸切除
腎臓摘出
胃切開
腸切開(異物除去)
臍ヘルニア整復
鼠径ヘルニア整復
膀胱結石 除去
膀胱破裂整復
眼球摘出手術
義眼手術
レッグペルテス病 <大腿骨頭切除>
骨折整復 ロッキングシステム ラグスクリュー法 ピンニング
断脚手術
成長板骨折整復
橈尺骨骨折整復
前十字靭帯断裂整復

また外科専門医と連携し
門脈体循環シャント(PSS)
動脈管開存症(PDA)
骨盤複雑骨折整復
巨大骨肉腫切除
開胸手術による胸腺腫切除
下顎扁平上皮癌切除 下顎全切除
などを実施しています。