毛が生えてきたお話 2016年4月更新

こんにちは。
動物病院 京都 院長の園田 祐三です。

去年より、定期的に獣医皮膚科学会 会長である永田雅彦先生の動物病院に皮膚科を研鑽にいっているのですが、最近ながらく毛が生えなかったわんちゃんに治療をすると発毛が見られるようになったことのが、嬉しく思っています。

最近は、皮膚科のなかで、新しい概念がでてきており、それが皮膚の血管あるいは神経などの局所的な異常です。そういったものがあると、脱毛してしまったり、ひどく痒がったりと、あたかも犬アトピー性皮膚炎やアレルギーのような症状と似てしまって、なかなか診断が難しいことがあります。

「わんちゃん・ねこちゃんの毛が抜けてきた!!」

という症状は比較的よく聞く症状です。

「毛が抜ける」といったときには、様々な要因があり、皮膚が痒くて舐めることで抜けたり、毛が成長をやめてしまって抜けてきたり、犬アトピー性皮膚炎により皮膚がもろくなって抜けてしまったりと色々です。

そんななか、子供の頃から診察をしているわんちゃんで、しばらく生えてこなかった毛が、皮膚の一部を取り(皮膚生検といいます)、病理検査(ドラマ「フラジャイル」で有名になった病理)を実施し、犬アトピー性皮膚炎とかではなく、皮膚の血行障害により脱毛し、血行障害の治療を実施したところ、かなり発毛が認められたわんちゃんを紹介します。

ダックスさんで、現在6歳の女の子です。幼少の頃より、皮膚を痒がることが多く、犬アトピー性皮膚炎の検査やアレルギー検査などを実施し、様々なものに反応することがわかっています。
そんななか、上の写真のように、犬アトピー性皮膚炎などでは、症状がでにくい場所が脱毛してきたため、局所麻酔にて皮膚の一部を取り、永田先生に顕微鏡にて確認してもらったところ、おそらく先天的に、皮膚の血管が弱く血行障害が起きているとのことでした。

そこで、皮膚の血行障害を治すおくすりを、飲ませたところ、1ヶ月くらいで毛が生える徴候が認められ、2ヶ月後くらいには以下の写真のように、かなり生えてきました!!

さらに2ヶ月たった、計4ヶ月目の状況が次の写真です。
もともとの毛よりもさらに濃くなっている感じです。

同じ部位を時系列で並べてみると、わかりやすいですね。

今回、順調な経過を辿った理由としては、皮膚をしっかり診察させてもらい
皮膚を実際に局所麻酔にて取り、病理検査にて皮膚の構造を解明したことにあると思います。闇雲に、治るかわからない薬を使い続けるより、病気の原因をしっかりと掴むことが大事だといえるでしょう。
また、今回使用している薬は、ステロイドやシクロスポリンといった、免疫抑制剤などでもなくまた抗生剤なども使用していません。比較的マイルドな血管障害用のお薬を2種類程服用してもらった結果です。

長年の脱毛に悩まされている方や、お困りの方含め、何らかのアレルギー、犬アトピ性皮膚炎などを患っている方でも、しっかりとした検査を実施し皮膚の状態を解明し、それに基づいた適切な治療薬を用いれば、皮膚の状態が大幅に改善する可能性があるかもしれません。諦めずに一度ご相談いただければと思います。

動物病院 京都
獣医皮膚科学会 所属
院長 園田 祐三

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