猫の下痢について 2015年9月

こんにちは。

動物病院 京都 院長の 園田 祐三です。

今年は、京都市内で子猫を保護されて、ご来院される方が去年、一昨年と比べると

比較的多いようです。

その分、病気も多く、子猫の目やに・くしゃみ・鼻水、また下痢、皮膚病など様々です。

中でも、今回は特に最近よく見かける、子猫の下痢の原因のひとつである、コクシジウム症について、お伝えしていきたいと思います。

子猫さんは、母猫の母乳を摂取することによって、母猫から合わせて、免疫をもらいます。ただ、それと同時に、母猫が猫エイズや猫白血病ウィルスなどにかかっている場合には、感染をしてしまうこともあります。

そのような中で、生後しばらくは大丈夫なのですが、しばらくすると、でてくる症状として、子猫さんの下痢があります。

下痢には、細菌性・ウィルス性・寄生虫性・食事性など様々な原因がありますが、特に今回は、ここ最近、京都でよく流行っているコクシジウム症についてです。

 

コクシジウムとは、ねこちゃんの内部寄生虫の一種で、イソスポラ、トキソプラズマ、クリプトスポリジウムなどが、含まれています。

主に、糞便中に排泄されるため、親猫がかかっていた場合、親の糞便に接触することで、子猫のうちから感染していることも多いです。

症状は、主に下痢をメインとします。感染が中等度から重度である場合は、下痢や衰弱から死亡することもある怖い病気です。

また、ここ京都では特に最近よく診ることが多い寄生虫で、非常に注意が必要だと思っています。

子猫はよく下痢することも多いですが、なんとなく痩せているこだなぁ、少し普通の個より元気なく、発育が悪いなぁというときにはコクシジウム症の可能性もあります。

検査法は、ショ糖あるいは飽和食塩水などを用いた浮遊法が検出しやすいです。濃厚感染の場合は、そういった方法をしなくても検出されることもありますが、基本的には浮遊法を実施したほうがいいでしょう。(浮遊法の検査時間は約10-15分)

治療法は、イソスポラ等の場合は特に確立されており、コクシジウム症用の内服薬を数週間投薬すれば、治療できます。

成猫は、コクシジウムにかかっていても、あまり症状が出ないことが多いです。したがって、成猫の下痢はコクシジウム症でない場合も多いです。このことは、逆に症状のない成猫が、糞便中にコクシジウムをばらまいているという風に考えることもできます。それに触れた子猫さんがコクシジウムに罹患し、重症化することも多いということです。

その際に、気をつけねばならないことは、コクシジウムのタマゴのようなものであるものをオーシストと呼ぶのですが、そのオーシストは、非常に消毒薬に抵抗性があり、塩素やアルコールなどでは死滅しにくいことが特徴で、糞便で汚れた、ケージ、タオル、食餌の容器などなどがコクシジウム症の再感染を引き起こすことも多々あるため、特殊な消毒剤を使用するか、もしくは熱湯消毒・天日干しなどを併用しながら、環境の浄化にも努めなければなりません。

子猫さんがかかる病気には、他にもたくさんありますが、今回は京都で特に今年注意すべきコクシジウム症を取り上げました。

また、わからないことがあれば、お電話にても問い合わせ承っておりますので、お問い合わせください。

動物病院 京都

院長 園田 祐三

電話番号:075-465-3330

E-mail:info@animal-kyoto.jp

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