獣医の常識①~皮膚科について~ 2017年3月更新

こんにちは。
京都市北区にある動物病院 京都 および京都市上京区 ねこの病院 院長の園田 祐三です。
動物病院 京都 本院は、京都市北区、右京区、上京区の区境の西大路通り沿いにあります。近くには北野白梅町駅、イズミヤさん、フレスコさん、ドラックひかりさんがあります。
春の狂犬病接種やフィラリア予防のシーズンでは特に、昼間の時間においても予約診療を実施しております。<事前にお電話いただければ幸いです。>
また、日常的に24時までは病院に獣医師が在籍していることも多く、状況により夜間診療を実施しております。

さて、獣医師が比較的当然あるいは常識と思っている知識の中には、飼い主様にとっては、そんなん全然知らなかったということが多々あります。

いま、専門的な分野として、より研鑽を積んでいるのは、皮膚科・耳鼻科・整形外科・麻酔科・内科などがありますが、特に毎月皮膚科の会長の動物病院に弟子入りしている身としては、まずお伝えする知識は、皮膚科(耳鼻科)編です。

前置きが長くなりましたが、えっと驚く常識ではないかもしれません。
「ワンちゃんの耳が慢性的に匂ったり、赤かったりした場合(慢性外耳炎)・・・

 

約80%が中耳炎を併発している」

という論文データがあります。これは皮膚科を勉強していない獣医師でも知っているだろう知識ですが、飼い主様は意外と知らないというか考えたこともないかもしれません。

そういえば、うちの子結構昔から耳がくさいのよね、という飼い主様や、前から耳は赤いなぁなど、獣医師からみると、異常所見でもずっと見慣れているのでこの子はそうゆう耳なんだと思っている方も多くいらっしゃいます。
もしかしたら、その中には、中耳炎一歩手前あるいはもうすでに中耳炎になっているこもいるかもしれません。

中耳炎というと、なんかフラフラしたり、気分が悪くなったり、あるいはずっと耳を振っているといった印象があるかもしれませんが、実はわんちゃんの中耳炎は、ほとんど無症状の子も結構な確率でいます。では、どうやって調べるのというと、まず、普通の耳をみる鏡(耳鏡)で中を観察します。その後、ビデオオトスコープという特殊な機械(耳の中を観察するカメラ・内視鏡)を用いて、詳細に内部を確認します。この時点で鼓膜が確認できない場合もあり、その場合はかなりの確率で中耳炎になっている可能性が高くなります。ビデオオトスコープを嫌がるこも中にはいるので、さらに詳細をみたり、耳の中に出来物ができている場合には、少し麻酔をかけて、そういった処置をする場合もあります。また、最終的にはCTやMRIを撮影しないといけないこともありますが、院内に実施できる頭部のレントゲン検査や、血液検査による炎症反応のチェックなどにより、CTMRIまで撮影しなくても判断がつくこともあります。

当院では、耳の内視鏡を実施し、炎症性ポリープや中耳炎あるいは、耳内異物などを除去したり、頑固な外耳炎に患っている動物さんを助けるのに、役立てています。

さらに比較的身体に優しいレーザーにて、痛み少なく、出来物を切除したりもします。

皆様に耳の内視鏡を体験してもらおうと、先着でイベントも企画しております。ご興味がございましたら、直接スタッフまでお声おかけください。

動物病院 京都
院長 園田 祐三