わんちゃんの問題?行動への対処法 スタートライン 2017年4月

ねこの病院HPは
http://neko-kyoto.jp/

こんにちは。
京都市北区 動物病院 京都 および 京都市上京区 動物病院 京都 ねこの病院 院長 園田 祐三です。
当院は、京都市右京区や上京区 北区 中京区などと隣接した北野白梅町駅近くの動物病院です。また、動物病院 京都 ねこの病院は京都市上京区、北野天満宮近くにあります。

ゴールデンウィーク中は、無休で受付しております。救急外来や紹介症例も多く受け入れております。

今回のブログでは、かなり多くの飼い主様から頂く診察中の質問にお答えします。当院では、獣医行動学研究会に所属しながら、比較的独自の理論で、論理的に行動療法を実施しています。

よく聞かれるのは、いわゆるわんちゃんの「無駄吠え」についてです。

そして、よく聞かれるたびにいつも聞き返すことがあります。そのことを聞き返すには理由があり、それがわからないといわゆる「無駄吠え」も治らないからです。

その質問は、
「吠えているときのわんちゃんの気持ちはどんなですか?」
です。

非常に単純な質問でありながら、答えられない方が多いです。そもそもそれがわからないからしつけられないんじゃないかと思われる方もいるかもしれませんが、そのとおりです!!

よく考えて頂きたいのは、自分たちが教えるのは「無駄吠え」をしつける「方法」です。「方法」は「無駄吠え」がどうして起きているのかを理解して、実施するほうがより効果的です。<診察室内で、同様の吠えが認められる場合は、何もいわれなくても自分たち獣医師がわんちゃんのそのときの気持ちを説明しますが、基本的にいわゆる「無駄吠え」が生じるのは、家庭内あるいは散歩中などなので、飼い主様の理解が必要です>

なぜかというと、先程から「無駄吠え」を「」付きで書いていますが、そもそもわんちゃんからして吠える行動は「無駄」ですか??
「無駄」といっているのは、あくまで人間からの目線にすぎず、わんちゃんはただ何かを訴えているあるいは喋っているだけです。

ということで、人間からしたら「無駄吠え」わんちゃんからしたら「会話吠え」です。
そのわんちゃんの吠えをただうるさいと思って、わんちゃんの気持ちを理解しないということは、少し厳しい言い方をすると人間側の都合でしかありません。

いつも皆さまにお伝えしていることでもうひとつ重要なことは、わんちゃんは人間社会に入って、生活をしています。そのため、人間社会のしきたりなども理解し、学ばなければならないということも事実です。しかし、賢いとはいえ相手はわんちゃん。人間の言葉も理解しますが、人間に教育するのと同じやり方で完璧に覚えてくれるとは限りません。そのため、人間社会に適応できるように(周りの家に迷惑をかけないように「無駄吠え」をなくすetc)教えてあげないといけないのです。

その教え方がわからない!!と言われる方 少し待って下さい。もう一度聞きますが、わんちゃんが吠えているときの気持ちをもう一度、その時の状況、誰がどこにいて何をしていて、わんちゃんがどのような姿でどこで吠えていますか??

ピンポンや宅急便、救急車がなったら、玄関の方に向かってしつこく吠えている?
自分たちが外出しようとしたら、それに呼応してソファのところで吠えている?
散歩中に他のわんちゃんを見たら、それに対してむかって吠えている?
誰かが近寄ってきたら、ゲージに入って吠えている?
食事おかしを与えて、もう一度取り戻そうとしたらうなっている?

などなどいろいろなシチュエーションがあると思います。またうちの子は上記以外のことでも吠えている!などあると思います。
わんちゃんが吠えるには、様々な気持ちが関与していますが、大きく分けて
テリトリー意識
不安・恐怖
攻撃性
興奮(すべてに関連する)
があります。

日本で飼っている犬種で多いのは、トイプードル、Mダックスなどですが、殆どの場合はこの中の攻撃性というのはないといっても過言ではないくらい少数です。

当院での経験上、特に小型犬の吠えの殆どはテリトリー意識による「無駄吠え」です。
ピンポン、外出、人が入ってくる(宅急便など含む)に吠えにいくなどは典型的なテリトリー意識の可能性が高いです。そうゆうご家庭は、基本的に放し飼いで飼っている方が多いかと思います。放し飼いはだめなの?ということではありません。放し飼いをするのであれば、放し飼いの際のルールを教えてあげればいいだけです。放し飼いにすると、わんちゃんは必然的に家全体にテリトリー意識を持つことが多いです。そのため、一番よくいるリビングなどに少なくとも、ある一定の部分を囲いハウスを作ります。(あるけど入らないという方などもありますが)そのハウスだけにテリトリー意識を集中させるようにするだけで、いまある「無駄吠え」は半分くらいになることがほとんどです。

今回のブログでは、スタートラインということで、途中感たっぷりですが、これまでです。

正直、小型犬の無駄吠えは、自分など含め行動療法理解している人間が往診などでおうちにいき、しかるべき対処をすれば、1-2時間もあれば解決します。しかしその解決は、自分たちがいるときはできる。帰って飼い主様だけになったらまた出るといったことになりがちです。それはなぜか?飼い主様と一緒にいる時間のほうが圧倒的に長いので、じつはわんちゃんを変えるというより、より大事なことは飼い主様が変わらなければ治らないという裏返しでもあります。

今回のブログで伝えたいことは、もう一度繰り返しになりますが

「吠えているときのわんちゃんの気持ちはどんなですか?」

です。皆さまは大事に飼われている方が圧倒的に多いので、この質問によく行動を観察したら答えられるはずです。そのわんちゃんの気持を理解することがいわゆるわんちゃんの「無駄吠え」を治す第一歩です。

当院では、予約で行動療法を実施したり、往診にて上記のような無駄吠えを実際にどう治すのかを実践したりしています。行動療法指導診療として頂いておりますが、お困りの方はお申し付け下さい。

動物病院 京都
院長 園田 祐三