声帯切除のお話 2017年9月

こんにちは。動物病院 京都 院長の園田 祐三です。
当院では、わんちゃん、ねこちゃんを中心に京都市内にお住まいの皆さまが飼われているペットの夜間救急・夜間診療を、2017年8月から実施していますが、日中とは異なりかなりの救急症例も来院されます。状況によっては心臓止まっていて、呼吸も止まっているような子も来院されたりします。20-24時までですが、24時以降も現在は50%以上の確率で診察させて頂いております。

当院では、色々な外科手術を実施していますが、今回は声帯切除術についてお話したいと思います。
声帯切除手術というと、鳴き声をでなくするようなイメージがあるかもしれませんが、実際には小音手術のようなイメージです。決して鳴き声が完全に無くなったりするような感じではありません。
鳴き声がしんどそうで可哀想といったことも巷では聞かれますが、様々な条件を確認してからであれば、決して悪い手術ではないと自分個人としては思っています。
というのも、当院では様々な手術も実施する一方、行動治療にも力を入れており、そういった行動治療を実施、あるいは行動治療に基づいた薬物療法に反応しにくい場合は、飼い主様もややノイローゼ気味になっていたりなど、本来動物とペットが過ごすべき幸せな時間も、そうでなくなってしっている事例も経験しています。

すべての飼い主様に、完全なしつけと行動学的基づいた正しい知識を啓蒙することを常に心がけていますが、人間生活にも様々なことがあり、またペットにも様々な個性がある以上、単純に可哀想というだけでその状況を片付けてもいいものかと、考えてしまいます。

様々なことをして、飼い主様も他の人が想像もつかないほど思い悩んで、それでも動物を愛していて、どうにもできないという場合には、やはり様々な選択肢があって然るべきかとも思います。

当院での声帯切除は、しっかりと痛みをコントロールできるように麻酔をかけながら、喉からのアプローチによる声帯切除を実施しています。
初診の方も多いですが、まずは行動治療のお話をさして頂いております。
やるべきことをやる。そして選択肢をしっかりと考える。

最近の実施例においては、ネコちゃんでしたが、その後の飼い主様のお話ではより動物を愛し、よりより関係を築けているということでした。
今回あえてブログに取り上げたのは、一面的な情報ですべてを判断しないほうがいいということをお伝えしたかったというところです。

夜間診療で病院に泊まっている中で、ブログを最近良く書いている、院長 園田 からでした。

動物病院 京都
院長 園田 祐三