愛犬とのお別れから新しい家族を迎えるまで パート1

こんにちは。「動物病院京都」、「動物病院京都 ねこの病院」動物看護師の山脇友香理です。

動物病院京都は京都市北区北野白梅町にあり、現在獣医師7名で年中無休で診察しております。
また、昨年8月からは20:00~24:00で夜間救急診療を行っています。
当院は北区、左京区、右京区、上京区、中京区からはお越しやすい場所にあります。
夜間救急診察をご希望の場合は予めご来院前にご連絡をお願いいたします。

ねこの病院は北野天満宮の近くにあり、ねこ専門ですので、怖がりさんのねこちゃんも安心して診察を受けていただける環境です。

さて、今日はここ1年程の出来事をお伝えしたいなと思います。
以前ブログにも登場したことがある我が家の愛犬クッキーが2017年1月14日に18年と2か月半の犬生を終えました。
この1年中々ブログで書けなかった事を書きたいと思います。
長くなるかもしれませんが、もしお時間あれば読んでいただけたらなと思います。
クッキーは毎年春と冬の年2回健康診断目的で血液検査をしていました。
2013年12月も同じように検査をしました。その時ほんの少しだけクレアチニンという数値が高くなっていました。高いと言っても正常範囲内での高値だったのですが、15年間今まではもっと低い数値だった為、念のために腎臓用の療法食での治療をスタートさせました。
それまでの変化は大きな異常はなかったのですが、いつもよりも水を飲む時間が増えていた気がします。その後3か月後くらいからは血管拡張剤のお薬を飲ませ始め、定期的にチェックしていた血液検査の数値も落ち着いていました。
その後1年少しはその状態で安定していましたが、2015年の2月に腎臓病が進行した為、皮下点滴治療と貧血の治療を開始しました。最初は週1回からの治療を開始しました。その後腎臓の数値の進行具合に合わせて自宅にて週2回の点滴になり、3日に1回→2日に1回→毎日になっていきました。その間、調子もよく一時は犬生初の体重が5kg近くまで太ったくらいでした。
しかし腎臓は一旦悪くなると元には戻らないので、2016年の夏頃から徐々に食べる量が減り、食べたい物が変わってきました。
最初は何とか腎臓食を食べてもらおうと必死で腎臓に負担の少ないお野菜やほんの少量(爪の先くらいの)お肉をトッピングしてみたりしました。
しかし、腎臓食はいらないと言い始め・・・好きな物はよく食べました(よく聞く話ですよね・・・)
野菜や果物、アイス(本当はいけないですが)等の食べっぷりはいいんです(苦笑)
ある日夕食に水炊きをした時に味が付いていない!と思い試におうどんと野菜と少量のお肉を刻んであげると喜んで食べてくれました。それ以降毎日野菜煮込みうどんを毎日の様に食べてくれました。
一気には食べられないので、少しずつですが食べてくれる事に安心し喜びを覚えた思い出があります。おうどんばかりだと飽きるかなと思い雑炊の様なものを作ってみたり、それも飽きてしまうと焼きうどんやチャーハンに・・・風味や触感が変わると食べてくれることもありました。
時には一般に売られている缶詰なんかも食べてくれました。でも、その日によって受け付けてくれる缶詰の種類が違うので、何種類も用意したり・・・作ったり用意したりしても食べてくれないと心が折れそうな時もたくさんありました。
これは獣医の先生には怒られてしまうかもしれませんが、カステラやむき栗、お造りに挙句の果てにはタレ無しローストビーフやうなぎの白焼きなど・・・
それらはものすごく喜んで足腰はかなり弱っていましたが必死に食べてくれました。
また、行動面での変化も訪れ、毎晩午1時・3時・5時に徘徊するようにもなりました。
目がもう不自由だったのと、足も弱っていたので、歩いているとひっくりかえってしまうので、その度に起きて抱っこしたりして介助しました。
体力的に疲れたなと思うこともありましたが、そう思うことにクッキーに罪悪感を覚えたりすることもありました。
2017年の年が明けしばらくした頃には時々痙攣を起こすことも増えてきました。
朝痙攣を起こしていても仕事があるので、母に託して出勤しないといけなかったことは今でも思い出すと胸が痛くなります。最後の1週間はほとんど動くことなく寝ていました。それでも好きな果物の絞り汁を口に入れてやると飲んではくれました。点滴はするかどうか迷いました。しかし、止めてしまうと脱水をおこしてしんどい思いをさせてしまったり、さらにひどい痙攣をおこしてしまうと今までの経験で実感していたので、点滴に関しては継続して行っていました。それはやっておいて今でもよかったと思っています。
亡くなる2日前には尿が作られなくなる乏尿の状態になり、いよいよかと覚悟はしたつもりでした。
亡くなった時は仕事中だったため、最期に立ち会うことができませんでしたが、家族が普段通りに過ごしている中、静かに苦しむことなくすっと息を引き取ってくれました。
仕事中に母からの電話を受けた時は覚悟をしていたつもりでしたが、頭の中で整理のつかない感情が溢れ出てきました。
朝に「夜帰ってくるから待ってってね」と言って家を出てお別れしたのが最後でした。
帰ってから真っ先に「待ってってって言ったのに!」と言ってしまいました。
なぜ、「ありがとう、お疲れ様」と先に言ってあげれなかったのか、今でも後悔しています。
同僚の看護師やトリマーさんにはお花をいただいたり、クッキーのプリントのクッションやキーホルダーなどたくさんいただき、何よりその優しい気遣いに涙が出てしまいました。

その後しばらくしてまさかのペットロス・・・毎日の日課になっていた点滴や食事の準備・介助、夜中の徘徊の介助などしていたことが一気にやることがなくなってしまい、一日の時間がものすごく長く感じました。動物看護師なんだからペットロスになってはいけないと気を付けていたのですが、そうはいってもなかなか気持ちの整理ができる物ではないですね。
その期間はものすごく長く感じましたし、とても辛かったです。
ペットロスになって思ったのは、ペットロスから立ち直るには時間がかかること、愛犬との思い出を共有し、話ができる相手がいること。悲しい思いもたくさんしましたが、愛犬との楽しかった時間を楽しく話ができる機会をもつことでした。
私の場合は当時クッキーを診てくれていた当院の尾関先生や谷田先生と話をすることでした。
特に谷田先生にはドッグフードを食べなくなった時に色々と相談に乗ってもらいました。
亡くなってからはその当時あげて喜んで食べてくれた食事の話をちょくちょくしていました。弱っていく中でも、あの時こうだったよね~とか楽しい思い出があったことでかなり気持ちが救われました。

動物を飼っている以上、いつかはお別れがやってくるのは抗えない事実です。
しかし、定期的に健康診断をしてあげることで、少しでも健康でいられる時間や一緒にいられる時間を延ばしてあげることができます。
ただただ命を延ばすだけではありません。その間に楽しい思い出をたくさん作ってください。
そしてその子を通じてたくさんのお友達やお知り合いの方を作ってください。
それらは小さな彼らが残してくれた大きな大きな大切な宝物になるはずです。
私も実際にやっておいてよかったことの一つが定期的な血液検査でした。
早期発見することにより、上手に腎臓病と付き合っていくことにより、3年も余生を楽しませてあげることができたと思っています。

長々となりました。それぞれのご家庭で様々な飼い方があり、様々なお別れがあると思います。
今回書いたのは私が経験したほんの一例にすぎませんが、誰かの何かの役に立てばと思い書きました。


 

次は新しい出会い編です。

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動物看護師 山脇 友香理